広川町では、平成の大合併以降、八女郡唯一の町として過ごしてまいりました。この間、2万人程の人口を維持してまいりましたが、これは単に久留米市、或いは福岡市等へのアクセスが比較的良好である等の自然的条件や、九州縦貫道広川インターチェンジの増設等、既存の社会的条件に負うところが大きかったものと考えられます。
さて、地方における人口減少が本格化している状況において、今後は広川町についても具体的で真に実効的な政策がなければ、早晩、活気の乏しい弱小自治体に陥ることが予想されます。18年という極めて長い期間に亘り、土地利用計画の見直しがなく、同様に具体的な都市計画を保持していない状況等は、何としても変える必要があると考えられます。
上述した広川町の地域発展に活用できる自然の、或いは、社会的な立地条件をフルに活用し、町の発展を確実に進めて行くためには、町政の内容をしっかりと把握すると共に福岡県や隣接自治体の動向についても関係情報を的確に入手することにより、先ず我々町民自らが、広川町の将来像を具体的に描くことが不可欠であると思います。その上で、町民の一人ひとりがそれぞれの立場から何らかの形で町の発展に関与していくことがとても重要であるのではないかと考えています。